苦手なスケジュールの締め切りをサッカー試合の比喩で乗り越える

こんにちは。テックディレクター&エンジニアの池澤です。
この記事はGoodpatch Advent Calendar 2023 の4日目の記事です。

私はスケジュールを立てたり、締め切りに間に合わせる感覚を掴むのがあまり得意ではなかったです。そんな中、色々と試行錯誤をしてみたことについてお話したいと思います。

スケジュール計画で困った事

仕事をする上で通常は締め切りやリリースが決まっていることが大半です。そしてスケジュールの計画や間に合わせる動きはとても大事なことです。

例えば目の前のタスクを考えた場合、すでに具体的なものがあるので何をしたらよいかや次にどう繋がるのかは、時間的にも対象物的にも分かりやすいです。

しかしスケジュール計画を立てる上で、ゴールから逆算して考えた時にマイルストーンに何を置いたら良いのか、この項目で良いのか等の迷いが出たり心配になってしまいます。
またスクラム開発ではスプリントレビューに成果物をお披露目するために、メンバーやPO、ステークホルダーも時間を合わせて集まってもらうことがあります。ここで「見せるものがない」という状況は避けたいです。

こんな心配をしていると結局今あるタスクの延長しか見えなくなりがちでした。
いつも私はスケジュール計画に苦手意識を持っていたので、なんとかしたいと思っていました。

サッカーの試合に例える

以前とある案件で要件定義出しが遅れ、チームメンバーに迷惑をかけてしまったことがあります。それ以降、なんとか苦手なスケジュールや時間間隔を捉えるうまい方法はないかと試行錯誤を繰り返していました。
そして作り出した方法が、スケジュールの各出来事をサッカーの試合に例える方法です。

1. とにかくゴール前にボールをパスすること

締め切りに見せるものが「何もない」ということは避けなければなりません。
これはサッカーで言うと、メンバーがシュートを打つためゴール前に集まっているのに、中盤にいるボランチポジションがパスをそもそも出していないという状態と同じです。ゴール前にまずボールがあることが必要条件です。
そのため納品物の締め切りで以下を心がけるようにしました。

  • ボールがないとゴールができないことを忘れない
  • とにかくゴール前にいるメンバーにパスを出す
    • (ゴール前にいるメンバーとは意思決定したり決済を取りに行くキーマンやPO等にあたります)
  • ボールの質やタイミングは一旦問わない
  • パスが確実に出せた上で、メンバーの求めているパスの質とタイミングを合わせに行く

2. 試合の大きさでスケジュールの重要度を分ける

締め切りといっても様々な規模があります。
それを以下のようなサッカー大会のグレードの比喩で捉えてみています。

  • 親善試合
  • 大会出場権予選
  • ワールドカップ本戦

例えば次のような感じです。

  • 親善試合
    • スクラム開発のスプリントレビューでの発表物
    • プロトタイプの社内レビュー
  • シーズンごとの大会
    • 機能アップデート
    • サービス停止を伴うメンテナンス実施
  • ワールドカップ大会
    • サービスの本番リリース
    • サイトリニューアル公開

例えばスケジュールを眺めて、来週は親善試合が2つ、3ヶ月先にワールドカップだなとイメージするとスケジュールや準備すべき内容や品質も捉えやすくなりますし、ちょっと楽しくなってきます。
これで来週、来月、来年にどんな規模のサッカー試合があるのか、どんなタイミングでゴール前にパスを出せばゴール決定できそうかがイメージしやすくなります。

まとめ

不安がっていたスケジュールの各項目も、ゴール前にパスを出すことが担保できるならそれほど焦りすぎることはないと安心もできます。またゴールのタイミングや精度を上げるパスを出すために、もっとチームメンバーのことを見たり、何が必要なのかのコミュニケーションを取りに行くきっかけにもなります。

そしてゴールを決めて試合に勝つんだという感覚を持つと、苦手だったスケジュール計画も捉えやすくなってきます。

かく言うこの記事も締め切り当日に書いています。。
まずはゴール前にボールを出すんだという気持ちを込めて、この記事も本日投稿したいと思います。


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