みんなに寄り添うアクセシビリティ推進

キービジュアル画像。広い空間で、一匹のキツネが焚き火にあたって温まっている。体は温かいが、誰にも寄り添ってもらえずに心は寒い。

この記事は Goodpatch Advent Calendar 2025 4日目の記事です。

こんにちは。 Accessibility Specialist の kato です。
Goodpatchではアクセシビリティ推進の役割として、フィードバックや相談対応を行っています。そのなかで、私が特に大切にしている「寄り添う姿勢」について紹介します。

アクセシビリティは「寄り添う」ことから始まる

アクセシビリティという言葉は、ときに「制約」「制限」と捉えられてしまうことがあります。しかし本来はその逆で、アクセシビリティは プロダクトをより良くするための品質基準 であり、「誰にとっても使いやすいもの」をつくるための重要な考え方です。

アクセシビリティを実現するためには デザインにも、ビジネスにも寄り添う姿勢 が欠かせません。 私は、アクセシビリティを「強制するもの」ではなく、一緒にプロダクトを良くしていくための共通言語 として扱いたいと考えています。前向きに取り組んでもらえる状態をつくることも、推進の役割だと思っています。

一緒に考え、一緒につくる

社内ガイドラインに沿ってデザインをチェックする際、どうしてもNGが出るケースが発生します。そのとき、私は以下のようなコミュニケーションを意識しています。

  • 「どうすれば実現できるか」を一緒に考える
    • アクセシビリティを担保しながらデザイナーがやりたいことを実現できるアイデアを、デザイナーといっしょに模索します。制約を押し付けるのではなく、選択肢の提示を意識しています
  • 仕組みをアップデートし続ける
    • どこに悩みがあるのか、どんな意図でそのUIになっているのかをヒアリングし、必要であればガイドラインのアップデートなども検討します
  • 噛み砕いて伝える
    • 現場での判断材料になるよう、「なぜ必要なのか」「ユーザーにどんな影響があるのか」を明確化し、自分ごと化しやすい形で伝えます。

こうしたやり取りを積み重ねることで、「アクセシビリティへの理解」が深まり、プロダクト全体の品質向上にもつなげられるのではないかと考えています。

現状を理解し、現実解を探す

組織やプロダクトにはさまざまな事情があります。開発工程、デザインプロセス、コンポーネント構成、運用ルールなど、前提となる仕組みはチームごとに異なります。そのため私は、理想的な実装を一度脇に置き、いまの仕組みの延長線上で無理なく実現できる方法を一緒に探すことを大切にしています。

たとえば、新しい UI パターンを導入するのに時間がかかる状況であれば、既存コンポーネントを活かした代替案を検討します。V字モデルのウォーターフォール開発をしている場合、各工程ごとにアクセシビリティチェックできるように考慮します。

重要なのは「本当に乗り越えるべき課題はどこか」チームと同じ目線で見つけ、組織が抱える制約を前提として最適な落としどころを共に調整することです。

おわりに

アクセシビリティ推進は、プロダクトをより良い方向へ導くための伴走だと考えています。
寄り添いながら一緒につくり上げていく姿勢こそが、長期的にアクセシブルな文化を育てることに繋がります。そしてこれは、アクセシビリティに限った話ではなく、あらゆるプロダクトづくりにおいて重要な視点だと感じています。

これからも、プロダクトに関わるすべての人が前向きにアクセシビリティに取り組める環境づくりに貢献していきたいと思います。


Goodpatchではデザイン好きなエンジニアの仲間を募集しています。 少しでもご興味を持たれた方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!