この記事は Goodpatch Advent Calendar 2022 3日目の記事です。
こんにちは、エンジニアの中田です。先日、Goodpatchエンジニアが集う技術共有会で、今年読んだ書籍を共有するイベントを開催しました。本投稿では、このイベントで共有された書籍を紹介します。
ざっくりではありますが、各書籍を「ソフトウェアデザイン」「プロダクト・事業」「プログラミング」「データサイエンス」「チーム開発」「マネジメント」「その他」に分類しています。
なお、このイベントは全体で25分ほどで、Zoomに集合して、オンラインホワイトボードの Strapを使い、次の流れで進めました。
- 2022年に読んだ書籍とそのコメントを付箋に記入(3分)
- ファシリテーターが付箋を拾い、コメントを記入したエンジニアが書籍の紹介、ファシリテーターがディスカッションを促す(20分ほど)
ソフトウェアデザイン
『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』
社内で輪読会を実施しており、現在、第一部の8章まで読み進め、気になった箇所を社内Wikiにアウトプットしています。
『Designing Interfaces, 3rd Edition』
中田のコメント
DeepLを活用して読んでいる。情報が多いため、読み進めるのに時間がかかっている。各章は「序論とデザインの議論」と「パターンの紹介と解説」で構成されていて、豊富に掲載されているスクショを流し見るだけでも大枠は理解できる。2章の情報アーキテクチャ(IA)は、IAの定義や目的、アプローチなどの説明が分かりやすくおすすめ。
『融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論』
揚原のコメント
デザイナーと前職の業務経験について話してたら、「それまさに融けるデザインだね」と言われた。気になったし、Strapのデザイン観がわかる気がしたので、読んでみたらエンジニアとして新しい観点でとても良かった。
『ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン』
社内Slackでもたびたび話題になっており、「ダークパターン」というワードを見かけることも増えました。
『WEB+DB PRESS Vol.130』
- 特集1 イミュータブルデータモデルで始める実践データモデリング 業務の複雑さをシンプルに表現!
西山のコメント
データモデル設計の勘所、データの更新処理について学べる
『事業分析・データ設計のためのモデル作成技術入門』
西山のコメント
伝説の名著「T字形ER データベース設計技法」「論理データベース論考」の続編!
プロダクト・事業
『ビジネスを変える「ゲームニクス」』
関矢のコメント
使いやすいだけじゃなくて「使いたくなる」要素はゲームから学ぶことが多い。「融けるデザイン」の自己帰属感の話も合わせてソフトウェアのデザインについて考えていけると良さそう。
『失敗から学ぶ技術 新規事業開発を成功に導くプロトタイピングの教科書』
田中のコメント
プロトタイピングに関する本。Goodpatchにおいても開発視点での実践知を体系化、社内共有しているが(社外向けはこちら)、プロトタイプの分類やそれぞれの適したケース、検証からデータ収集手法にいたるまで、より幅広いスコープを網羅しており、さらに実例紹介も非常に参考になる1冊。
プログラミング
『Advanced Swift - Swift 5.6』
中田のコメント
DeepLを活用して読んでいる。Swiftの深いところまで解説された良書。ただし内容が難しい 😅
『プロを目指す人のためのTypeScript入門』
西山のコメント
TSの型システムを体系的に整理できた
『1週間で学べる!Julia数値計算プログラミング』
西山のコメント
直接の仕事でなく勉強として。最新の科学技術計算用の言語を学べる。数式のコードへの落とし方も。
『JavaScript 第7版』
揚原のコメント
長すぎて、まだ半分(最近放置気味)
バックパック入れて持ち歩いていたので、筋トレ効果もあったw
データサイエンス
『ゼロから作るDeep Learning』①②③巻
池澤のコメント
数学苦手だったがAIの仕組みやバックプロパゲーションや損失関数とか理解が進んだ
チーム開発
『エクストリームプログラミング』
星のコメント
まだ序章だが、チームで大切にしてるチームビルディングの方法論が詰まっている感じなので、実践と照らし合わせて読めている
『みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド』
古家のコメント
フィードバックで意識することとか振り返れた
マネジメント
『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド』
古家のコメント
チームで活動する人みんなにヒントがある
『ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす』
中田のコメント
エンジニアとして仕事をしていると、長期的なプロジェクトから、短期のものまで「見積もり」を求められることが多い。もっと「良い見積もり」をするにはどうすればよいのかと悩んでいたときに出会った1冊。文中の「ポイント」や図表、「付録A:見積もり診断」を読むだけでも「よい見積もり」に近づけると思う。
『アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~』
古家のコメント
再読した。やっぱりヒントがたくさんある
その他
『Androids: The Team that Built the Android Operating System』
Surajのコメント
Android OS の初期開発の詳細や興味深い話がぎっしり詰まっていて、楽しく読みやすい本になってます。非 Android エンジニアでも楽しめる本です!
『The App Icon Book』
中田のコメント
Appアイコン好き必携の一冊。日本語版の『iOSアプリアイコン図鑑』も購入した 😄
おわりに
いかがでしたでしょうか。「ソフトウェアデザイン」だけをとっても「アーキテクチャ設計」「データモデリング」といったエンジニアリングなものから、「ユーザー体験」「UIデザインにおけるデザインパターン」といった表側のデザインの書籍も読まれており、ソフトウェアデザインへの関心の広さがうかがえます。
今回は25分ほどの短時間の共有会でしたが、私自身、「その本、私も読んだ」「その本、知らなかった、読んでみよう」「〇〇さん、その分野に興味あったんだ」「以前読んだことがあるけど、また読んでみよう」などと話しながらファシリテーションをして、とても楽しかったです。
今後もこのようなイベントを企画して、その内容を Tech Blog でお伝えできればと思います。
明日の「Goodpatch Advent Calendar 2022」もお楽しみに 🎄