バイブコーディングでプロトタイプを作る —— グッドパッチ社内のAIハッカソンレポート

みなさん、バイブコーディングしてますか? 8月某日、グッドパッチでは社長室メンバーを中心に、デザイナーやエンジニア、非エンジニアも含めた15名が集まり、AIを活用した社内ハッカソン「VibeCoding Day」を開催しました。

テーマはズバリ「AIと一緒に、雰囲気でつくる」。つまり、「なんかこんな感じ」と伝えるだけで、コードもUIも形になっていく開発体験です。

AIが味方なら、誰でもデジタルDIYできる時代

今回のハッカソンの醍醐味は、非エンジニアでも“動くプロダクト”に数時間で到達できたこと。 手描きスケッチひとつあれば、AIと対話しながらアプリを形にしていける——そんな体験に、参加者から驚きと喜びの声があがりました。

作られたプロトタイプ

  • 🎤 声を録音してラップを楽しむサンプラー
  • 📝 面接のトランスクリプトからカルチャーフィットを判定するツール
  • 📊 企業M&Aニーズをデータベース化し、マッチングするプラットフォーム
  • 🔍 プロジェクトのインタビューインサイトを一元管理するダッシュボード
  • 💻 採用サイトをAIで分析・改善点を提案するサービス
  • 🀄 打牌アドバイザーAIふ
  • 🏌️ ゴルフスイング評価アプリ
  • 📝請求書発行システム
  • 📈為替予測システム

「AIでつくる」は、もはや特別なスキルではなく、小さな課題を自分の手で解決する“日常の選択肢”になりつつあります。

社長室長がはじめてバイブコーディングをやる図

会話が変わる、プロトタイプが変える

ハッカソンを通じて強く感じたのは、“プロトタイプがある”ことで会話の質が変わるということ。 これまでの「こんな感じでお願い」→「作ってみたけど違った」→「作り直し…」という流れが、ビジネス側が最初から“ある程度形にしてから相談する”方向へとシフトしつつあります。

その結果、

  • エンジニアやデザイナーは明確な課題に向き合ってアサインされる
  • 無駄な手戻りや実装が減る
  • より本質的なクラフトに集中できる

といった“ものづくりの質の向上”が期待できるのです。

「手が早い」だけじゃ、価値にならない時代へ

昔は「とりあえず動くもの」をサッと作れるエンジニアが重宝されていました。 でも、生成AIによってそのハードルは激減。

今後はむしろ、

  • 「なぜ作るのか」が明確であること
  • 解決すべき課題を正しく捉えていること
  • それを形にするための粘り強さやクラフト力

が求められてくるのでは?と感じました。 ビジネスサイドも「誰かが作ってくれる」ではなく、「自分でも作れるからこそ、もっと精度の高い相談ができる」世界へと踏み出していく。デジタルDIYが当たり前になればなるほど、技術者が社会に届ける力の意味もまた変わってくると実感しました。

最後に:ものづくりの仕方が変わる可能性を感じた1日

今回のハッカソンは、「作る → 見せる → 学び合う」のサイクルを一日で回す試みでした。

  • 非エンジニアがAIでプロダクトをつくる
  • エンジニアやデザイナーが“磨き込む側”に集中する
  • 会話が、進め方が、アウトプットの質が変わる

この体験を通じて、ものづくりの仕方が大きく変わっていく可能性を感じました。 いや、もうすでに変わりはじめているのかもしれません。

社長室長がバイブコーディングで賞をもらう

📣 告知:バイブコーディングのイベントを開催します

ゆめみさんと合同でバイブコーディングイベントイベントを開催します! 2025/10/27 (月曜日) 19:00 ~ 21:00で、場所はグッドパッチ渋谷オフィスです。

テーマは「バイブコーディングで未来の世界の道具を作ろう」 あの未来の道具たちを、AIツールで再発明するという催しです。

「これ、やばくない?」「そんな再現の仕方もあるのか!」と自分や周りがちょっとニヤつける、遊び心を存分に発揮してください。 ”最近、おもしろいものつくってないな” という方には最高の息抜きになると思っています。

詳細は以下のページから。

バイブコーディングで未来の世界の道具を作ろう - connpass

たくさんの方と一緒にものづくりができることを楽しみにしています。

🛠️ 【運営事務局からのおまけ】VibeCodingをやってみたい人へ:社内Tips集

実際にVibeCodingをやってわかった「社内での進め方のコツ」を共有します。

🧰 環境構築をお願いしておくと安心なもの

  • Cursor:無料プランあり。Proトライアル推奨。
  • Claude Code:有料プランが必要になります
  • その他、Google AI Studio、Dify、Zapier、n8nなど:ノーコード系で構築したい方がいる場合は用意が必要 ※GeminiやOpenAIのAPI設定が必要になる場合もあるので事前に用意しておくと良いです

🗺️ 進め方のポイント

  • まず完成形を“手描きでもいいので描いておく”
    • ゴールの見取り図があるだけで手が動きやすくなります。
  • 「最小構成(MVP)」を30分区切りで試作・記録
    • 進捗が見えることで、次の手が見えやすくなります。
  • 中間共有をしっかり行う
    • 詰まったところは誰かも詰まってる。早めに声を上げるのが吉。

🔁 運営をサポートする資料の用意

  • ✅ 環境チェックリストの事前配布(APIキー、モデル、テンプレプロンプトなど)
  • ✅ 発表テンプレ(目的 → デモ → 詰まり → 次の一手)
  • ✅ 参加後に学びを振り返る記録フォーマットの準備

💙 We are Hiring

グッドパッチでは今期から「新しい自分たちをデザインする」をテーマに、これからのAI時代で価値ある人材・組織となるべく、AI関連の社内施策を強化しています。

たとえば

  • 各デザイン業務をAI化し、スピードとクオリティの両立を実現
  • AI×データで定量的アプローチからの価値提供を実現
  • マネジメント業務をAI化し、マネジメントコストを削減
  • 各組織にて「業務でのAI活用レベル」をふまえた目標設定を必須とする
  • AI活用人材レベルをKPIにして、全員のAIリテラシーを向上させる

などといった施策を組織・個人として推進しています。

「AI活用・投資に積極的な環境ではたらきたい」「AIを活用し良いプロダクトづくりに向き合っていきたい」「成長したい」「組織を作ってみたい」そんなWillがある方にたくさんの機会提供ができると考えています。

少しでも興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい!

goodpatch.com